村上ファンド事件では「インサイダー取引」に当たるかどうかが争点となっている。この「インサイダー取引」とはどのようなもので、何が違法なのだろうか。

インサイダー取引は、証券でも特に株で問題になることが多い。別名、「内部者取引」とも呼ばれる。金融商品取引法で規制されている。

インサイダー取引とは、
①会社関係者(役員など)、元会社関係者、それらから情報を受領した者など、会社の内部情報に接する立場にあるものが、その立場を利用して内部情報(資本減少、業務提携や合併などといった重要事実)を入手し、
②その重要事実の発生後、情報が公開される前に、
③重要事実を知りながら特定有価証券等(その会社の株式)の売買を行うこと
…をいう。

…で、どうしてインサイダー取引が規制されているのだろう。それは、証券市場の健全性や公平性が失われる恐れがあるからだ。それは、どういうことだろうか。

特に「重要事実を知りながら」「売買を行うこと」というのがポイントであり、売買によって利益をあげることは問題ではない。この点が、村上ファンド事件で争点になっているというわけだ。これで、この事件のニュースを少し理解しやすくなったのではないだろうか。