証券labブログでは、株の注文方法について何回か採り上げてきた。今回は「不出来引け成行注文」という、なにやら長い名前の注文方法だ。

「不出来引け成行注文」とは、取引時間中は「指値注文」として有効であるが、場の引け前までに指値注文が約定しなかった場合、自動的に「成行注文」に変更される注文方法である。「不成注文(ふなりちゅうもん)」と略されることもある。

…と説明しても、今までの注文方法が合わさったような名前で、よく分からないという人も多いだろう。具体的に説明していこう。 :cool:

¥買い注文¥
A社の株が1,000円になったら買いたい。1,000円にならない場合でも引けで購入しておきたい。
→もしA社の株が1,000円まで下がったら、1,000円あるいはそれ以下の値段で約定。
→もしA社の株が1,000円まで下がらなかったときは、引け注文(前場・後場の終値で売買を行う注文方法)となる。

¥売り注文¥
A社の株が1,000円になったら売りたい。1,000円にならない場合でも引けで売却しておきたい。
→もしA社の株が1,000円まで上がったら、1,000円あるいはそれ以上の値段で約定。
→もしA社の株が1,000円まで上がらなかったときは、引け注文となる。

文字通り成行注文の一種ともいえそうだが、「引け前」というのがポイントだ。ただし、「ザラ場引け」となった場合には約定しない。「ザラ場引け」とは、ザラ場(株取引の開始と終了の間の時間帯=ザラにある普通の場ということに由来するようだが…)に、「引け=立ち会い(立会)の最後に成立した取引」で売買が成立しないまま取引終了となることをいう。

このように少々複雑な不出来引け成行注文だが、昼間は仕事をしている人でも約定する確率が上がるというメリットがある。また、翌日の朝一で最も株価が高くなりそうと予想される場合には買い注文、最も株価が低くなりそうと予想される場合には売り注文をしておけば、損することを避けることができる。

しかし、引けで約定しない場合には自動的に成行注文に変更される。成行注文とは、値段はいくらでもいいから注文する方法だ。そのため、予想に反して高い価格での買い注文、安い価格での売り注文となるデメリットもある。

種類が多く、ややこしい株の注文方法。証券labブログで採り上げたものについては調べておくといいだろう。 :eek: