2009/06/08 (月)
テーマ:社債
大手銀行が発行する「劣後債」というものが、個人投資家の人気を集めているようだ。
「劣後債」というのは、文字通り社債の一種ではあるが、一般の債権者よりも債務弁済(元利金)の順位が劣る社債のことをいう。だから“劣後”債というわけだ。普通の社債では優先的に弁済を受けることができるのだが、劣後債ではその恩恵を受けることはできない。
それでは、「わざわざ劣後債を購入する投資家などいないのではないか」と考える人も多いのではないだろうか。実は、劣後債は利回りが高いという性質を有している。今回の大手銀行が発行する劣後債の人気も、金融危機による超低金利という状況下での利回りの高さが受けているというわけだ。銀行側としても、金融危機で業績が悪化したため、劣後債の発行によって自己資本を強化することができるというメリットがある。
三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほコーポレート銀行では、3月にすでに劣後債を発行している。あまりに人気が集中し、2,000億円から4,500億円に発行数を増やしたという。
6月5日に9は、三菱UFJ信託銀行が総額1,000億円の個人向け劣後債の募集を開始。発行するのは8年もので、利回りは年2.52%。1口200万円からとなっている。証券会社では初日から購入予約が殺到しているとか。機関投資家向けでは1億円ほど(金利8年物で2~3%程)になるということなので、投資家にとっては魅力的なのだろう。個人的には、なかなか手が出ない金額だと感じるが…。 ![]()
