いざ株式銘柄の見方ですが、ここでは少し専門的な用語の知識が必要になります。これらは株情報を見る上で基本となりますので徐々に覚えていきましょう。
株取引をする場合、まず日経平均株価・TOPIXを知っておきましょう。
【日経平均株価】とは、東京証券取引所の一部に上場している株の中から、各業界の代表的な「225銘柄」の株価を平均したものです。あくまで株価の「平均」のため、株価の高い銘柄に影響されやすいといわれています。
【TOPIX】とは、東京証券取引所の一部に上場している全ての銘柄を対象にした指数をいいます。時価総額(株価×発行済み株式数)で計算されます。ただし株数の多い大型株の動きに影響されやすく、その点は注意する必要があります。
時価総額という言葉をテレビで初めて聞いた方も多いと思います。時価総額とは、現在の株価を基準にして企業の全部の株を買うとしたら、いくら必要になるかを表したものです。
公式:時価総額=株価×発行済み株式数
株価が高いと市場での評価が高いように感じますが、例えば次の場合、
A社 : 株価1,000円 × 発行済み株式数20の企業
B社 : 株価100円 × 発行済み株式数200の企業
どちらも時価総額20,000円で市場での価値は同じになります。株価だけで企業の評価をするべきではありません。
企業は毎年決算を行います。利益を上げた場合には、配当金という形で株主に還元します。配当利回りとは、投資金額に対して配当金がどれくらいもらえるかを表します。
公式:配当利回り=一株当たりの配当金(年間)/現在の株価
簡単な計算をしてみると、
配当金100円 現在の株価2,000円(100/2000=0.05 配当利回りは5%)
配当金100円 現在の株価20,000円(100/20000=0.005 配当利回りは0.5%)
といった差が分かります。
配当利回りは高ければ高いほどいいのですが、1%位が標準とされています(それより高いと高利回り、低いと低利回りと判断されるようです)。
EPSとは、一株当たりの最終利益(当期純利益)を意味します。
公式:EPS=当期純利益/発行済株数
利益なので、EPSが高いほど当然よい企業になります(一株当たり10円もらうよりも100円もらうほうがいいでしょう)。企業判断をする場合、初めにこの数値を利用するのがいいでしょう。
PERとは、株価が一株当たり利益(EPS)の何倍まで買われているかを表します。こういうと難しいですが、要は株を買って何年ぐらいで元が取れるかということです。株に先行投資をするようなイメージです。PER20では、20年掛かるということになります。
公式:PER=株価/EPS
この数字が低いと株が割安、高いと割高ということになります。割高か割安かの分岐点は20前後とされるようです。PERが高い企業に投資して成功するのは上級者です。初心者はそのような企業は避けるべきです。
株価が一株当たりの純資産の何倍になっているかを表します。株価を一株当たりの純資産で割って算出します。
一株当たりの純資産とは、企業が解散した場合には純資産(貸借対照表上の資本の合計)を株主で分配することになるのですが、その場合に株主は一株当たりのいくらの取り分があるかを表します。
公式:株価/一株当たりの株主資本(BPS=純資産/発行株式総数)
PBRが低いと割安の株とされます。PBRの値が1の場合が平均(株価と資産の割合が等しい)とされます。
株主から集めたお金(株主資本)を、いかに上手く活用して利益を上げているかを表します。株主資本は株主が投資したお金です。株主にとって自分が投資したお金を使われるならば、利回りのいい企業に投資したいと考えるのは当然です。投資家はこのROEの高さを重視します。
公式:ROE=当期純利益/株主資本
一株当たり利益(EPS)と一株当たりの株主資本(BPS)を用いても表すことができ、その場合は以下の公式になります。
公式:ROE=一株当たり利益(EPS)/一株当たりの株主資本(BPS)
この数値が高ければ高いほど、成長率が高い優良企業だと考えられます。目安は15%〜20%とされています。